何度検索しても同じページばかり出てくる。欲しい情報がどこにも書かれていない。そんなとき、検索語を少しずつ変えながら試し続けても、結果が変わらないことがあります。

検索結果に出てこないことと、情報が存在しないことは同じではありません。ただし、探せば必ず見つかるわけでもありません。

この記事では、欲しい情報が見つからないときに何を試すか、そしてどこで「確認できなかった」と判断するかを説明します。

検索しても情報が見つからない理由

まず、なぜ見つからないのかを考えます。原因によって次の一手が変わります。

考えられる理由状況
検索語とページ上の表現が違う自分が使った言葉と、ページに書かれている言葉が一致していない
通称で検索している正式名称ではなく略称やブランド名で検索している
検索語を絞りすぎている条件を足しすぎて、該当するページが残っていない
検索語が広すぎる結果は大量に出るが、目的のページが埋もれている
PDF等に入っている欲しい情報がWebページではなく資料ファイル内にある
別の種類の情報源にある企業サイトを探していたが、実は官公庁や業界団体の資料に載っている
情報が古い過去の発表が現在のサイト構造からたどりにくくなっている
公開されていないそもそもWeb上に公開されていない

原因によっては、検索語や探す場所を変えることで見つかる可能性があります。順番に試していきます。

まず「何を探しているか」を具体的にする

検索がうまくいかないとき、探しているものが曖昧なことがあります。

「A社について知りたい」では、何を検索すればよいか決まりません。次のところまで分解してください。

  • A社の現在の代表者
  • A社の直近の売上
  • Aサービスの現在の料金
  • A社が数年前に発表した特定の取り組み
  • ◯◯市場の販売数量(対象年を決める)

対象、項目、必要なら時点。この3つが決まると、検索語や確認先を考えやすくなります。たとえば、代表者なら会社概要などの企業公式情報、売上ならIR・開示資料などが確認先の候補になります。探す項目が具体的になると、確認する情報源も選びやすくなります。

最初は検索語を増やしすぎない

見つからないときほど、条件を足したくなります。ただ、最初から長い文や条件を大量に入れると、該当するページがなくなります。

Google検索の公式ヘルプでも、シンプルなフレーズから始めて、必要に応じて具体的な語句を追加する方法が案内されています。

段階的に絞る例(架空の社名です)

◯◯株式会社

↓

◯◯株式会社 料金

↓

◯◯株式会社 料金 法人

広い検索から始めて、結果を見ながら語を足していきます。最初から3つ目を入れて0件だった場合、原因が「情報がない」のか「絞りすぎ」なのか分かりません。

検索語を別の言葉に言い換える

ページに書かれている言葉と、自分が検索に使った言葉が違うことがあります。

言い換えの例です。

  • 料金 → 価格、費用、利用料、プラン
  • 会社 → 企業、法人、事業者
  • 調査 → 実態調査、動向調査、白書
  • 導入事例 → 活用事例、お客様の声、ユーザー事例

注意したいのは、これらは完全な同義語ではないことです。

たとえば「売上」と「売上高」「営業収益」は、資料によって使われる名称が違いますが、会計上の定義が同じとは限りません。「利用者」「ユーザー」「会員」「契約者」も、それぞれ数え方が違う可能性があります。

検索語として別の言葉を試すのは有効ですが、見つかった数値を同じものとして扱う前に、その資料での定義を確認してください。

単に類義語に置き換えるのではなく、「その情報源で実際に使われそうな言葉」を考えてみてください。官公庁の資料なら制度上の用語、企業サイトなら商品名やサービス名が使われます。Google検索の公式ヘルプでも、探しているサイトで使われていそうな語句を使うことが案内されています。

正式名称・旧名称・表記揺れを確認する

企業名、商品名、制度名、調査名では、表記が少し違うだけで検索結果が変わります。

  • 正式な法人名(「株式会社」が前か後か)
  • ブランド名と法人名の違い
  • サービスの正式名称
  • 略称・通称
  • 旧社名・旧サービス名
  • 英語表記
  • カタカナ表記とアルファベット表記
  • 数字の全角・半角

特に社名変更があった企業では、変更前の資料は旧社名で書かれています。現在の社名で検索しても出てこないことがあります。

企業の正式名称や旧名称をどこで確認するかは企業情報を調べる方法で扱っています。

完全一致検索で特定の表現を探す

資料名や特徴的な一文が分かっている場合、引用符で囲むと完全一致で検索できます。Google検索では、単語やフレーズを引用符で囲むことで完全一致検索ができます。

使い方の例

"◯◯市場動向調査"

"記事中の特徴的な一文"

資料名がはっきりしている場合や、転載元を探したい場合に使えます。

ただし、完全一致検索を使えば必ず見つかるわけではありません。表記が少しでも違えば結果から外れます。「令和6年度」と「2024年度」、「株式会社◯◯」と「◯◯株式会社」では別の文字列です。

通常の検索で候補を見つけ、資料名が分かってから完全一致で絞る。この順番のほうが確実です。

site:検索で探すサイトを限定する

特定のサイト内を探したい場合、`site:` を使ってドメインを指定できます。

使い方の例(架空のドメインです)

site:example.go.jp 調査名

site:example.co.jp 料金

公式サイトに情報があるはずなのに検索結果に出てこない場合、サイトを限定すると見つかることがあります。

Google検索セントラルのドキュメントには、site:演算子は指定したプレフィックスに関連してインデックス登録されているすべてのURLを返すわけではないと記載されています。

このため、site:検索の結果件数を「そのサイトに存在するページ総数」として扱わないでください。あくまで特定サイト内の情報を探すための手段です。

PDFや資料ファイルを探す

調査報告書、決算資料、白書、パンフレット、過去のプレス資料、会議資料などは、PDFで公開されていることがあります。Webページだけを探していると見落とします。

検索語に「PDF」「資料」「報告書」「調査」「年度」などを組み合わせると見つかることがあります。

また、Google検索ヘルプには、特定のファイル形式のドキュメントを検索する方法として `filetype:` が案内されています。

使い方の例

調査名 filetype:pdf

site:example.go.jp filetype:pdf 報告書

PDFを見つけたら、次を確認してください。

  • 発行主体(誰が作った資料か)
  • 資料名
  • 発行日
  • 対象期間(いつのデータか)

PDFは、公開されたまま更新されずに残っていることがあります。検索で最初に見つかった資料が最新とは限りません。

公式サイトの中を直接探す

検索エンジンで見つからない場合、対象の公式サイトに移動して直接探します。

確認する場所はサイトによって名称が異なりますが、次のあたりです。

  • ニュース、お知らせ、プレスリリース
  • IR情報
  • 会社情報、会社概要
  • サービス、製品
  • 料金、価格
  • 採用情報
  • 資料ダウンロード
  • FAQ、よくある質問
  • サイト内検索
  • サイトマップ

古いニュースは、現在のナビゲーションから直接たどれないことがあります。ニュース一覧のページで年別のアーカイブが用意されていれば、そこから遡れます。

探す「情報源」を変える

検索語を変えても出てこないとき、そもそも探している場所が違う可能性があります。同じ検索語を何度も変形させるより、情報源の種類を切り替えるほうが早いことがあります。

探しているもの確認できる可能性のある情報源
企業情報企業公式サイト、法人に関する公的情報、IR・開示資料、報道
市場情報政府統計、官公庁資料、業界団体、市場調査レポート、企業資料、報道
価格情報公式料金ページ、FAQ、料金表PDF、資料ダウンロード、利用規約
制度情報官公庁サイト、自治体サイト、関連する業界団体

企業サイトに載っていない情報が、業界団体の資料や官公庁の報告書に含まれていることがあります。逆に、統計に出てこない個別企業の動きは、報道で確認できることがあります。

情報源ごとの役割についてはWebリサーチの基本的な進め方と市場調査で使える情報源で整理しています。

記事に書かれた情報から元資料を逆引きする

探している情報がWeb記事に書かれていて、その元資料を確認したい場合があります。

記事中に「◯◯調査によると」「◯◯省の調査」「出典:◯◯」といった表記があれば、それを手がかりに元資料を探せます。

  • 調査名で検索する
  • 発表主体の名称で検索する
  • 記事中の特徴的な文章を完全一致で検索する
  • 数値と調査主体を組み合わせて検索する

元の情報源をたどる方法は元の情報源を確認する方法で詳しく扱っています。

期間を変えて検索する

過去の発表、旧サービス、過去の料金、制度改正前の情報などを探す場合、時点を意識します。

検索語に年を追加する方法があります。また、Google検索ヘルプには、特定の期間内に最終更新されたドキュメントを検索する方法として `before:` と `after:` を組み合わせる方法が案内されています。

使い方の例

調査名 2024

キーワード after:2024-01-01 before:2024-12-31

「2026年に検索しているから最新の情報が出る」とは限りません。検索結果には古いページも含まれます。

逆に、過去の情報を探しているときに見つけた資料を、現在の情報として使わないでください。資料の日付と対象期間を確認してから記録します。

検索結果が多すぎる場合は絞り込む

「見つからない」原因が0件ではなく、結果が多すぎて目的のページを発見できないこともあります。

この場合は絞り込みます。

  • 検索語を1つ追加する
  • 通称ではなく正式名称を使う
  • 資料名が分かっていれば完全一致で検索する
  • site: で対象サイトを限定する
  • 年度を追加する
  • 発表主体名を追加する

絞り込みは一度に一つずつ試してください。複数の条件を同時に足すと、どれが効いたのか、どれが結果を消したのかが分からなくなります。

それでも見つからない場合

一通り試しても確認できないことはあります。考えられるのは次のような状況です。

  • そもそも公開されていない
  • 過去には公開されていたが、現在は公開されていない
  • 別の名称で存在しているが、その名称が特定できない
  • 調査した範囲では確認できなかった

ここで「存在しない」と断定しないでください。確認できたのは「自分が試した方法では見つからなかった」ということです。

同時に、「もっと探せばどこかにあるはず」と無制限に時間をかけることにも意味がありません。どこかで区切りをつける必要があります。

調査結果として、次を記録してください。

  • 確認した情報源(どのサイト・資料を見たか)
  • 試した検索語
  • 確認日
  • 公開情報では確認できなかった項目

試した検索語を残しておくと、後で別の人が続きを調べるときに同じことを繰り返さずに済みます。「公開情報では確認できなかった」という結果も、何を試したうえでの結論かが分かれば、判断材料として使えます。

生成AIを使って探す場合の確認についてはAIリサーチとは?生成AIで情報収集するときの確認ポイントで扱っています。

情報探しに時間をかけられない場合

検索語を変えるだけでは終わらないのがこの作業です。名称を確認し、探す場所を変え、公式サイト内を見て、PDFを探し、情報源を切り替え、元資料までたどる。確認する対象や情報源が増えるほど、探索と確認に必要な作業も増えていきます。

optimal plan SEARCHでは、Web上の公開情報を対象とした検索・リサーチを代行しています。調査結果は情報源を明示した形でお渡しします。確認できなかった情報は「確認できなかった」とお伝えします。

「探してみたが見つからなかった」という状態からのご相談でも構いません。

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内容と料金をご確認いただいてから調査を開始します。